太陽(ラ神)から分けた種族(別天、弁天)として、獅子(狗那、狛)の印を持ち、代々の王に弓の名を付けてきたサカ族に、牛の名を持つゴータマ(釈迦)は生まれました。
ところで、そのサカ族の自尊心は、隣国の大国の王の自尊心をも傷つけていました。
その王が、幼少の時、サカ族(母の実家)に来ていた時の事、完成した宮の、神の子孫しか座れない獅子の座に、母の実家という事もあり、甘えて座った事で、咎められたのです。
与えられた罰よりも、実は、母が、召し使いが産んだ子であった事を知りショックを受け、母国を卑しい国と馬鹿にされ、これまで母の出自を騙されていた事もあり、サカ族を恨みました。
サカ族の毘日芭津城は、その王の復讐により、攻め落とされますが、実の祖父であるサカ族の王の懇願により、サカ族の王が、水に潜る間は、サカ族の民が逃れる事を許しました。
そうしてサカ族は滅びましたが、一部の方々は逃れたのです。
なぜ、そのような時が稼げたかですが、日王であるならば、水の中に潜る事は得意であったでしょうが、シャカ族の王が、自らの髪を、水の中の木に縛り、死体が浮きあがらないようにしたため、長い時間を稼げたのです。
捕らえられたシャカ族の婦女子も、辱しめを拒み、手足を切られますが、シャカの説教により真理を得て逝きます。
攻め滅ぼした王も、シャカの預言通りに滅びるのですが、この話を通して、いかに自尊心を伝える事が難しいかがわかります。
自尊心がなければ、仏性(世界を現す鏡、逆月)の教えも途絶えていたでしょうが、自尊心があったために、サカ族も滅びたのです。
ただ、仏性(サカ月)を伝える仏教は、今も、日本に生きています。
本日は、弓の名のサカ族に縁の、弓月の海から投稿しております。
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