トキジクの実
- yamato-567
- 2020年9月24日
- 読了時間: 2分
不老長寿のトキジクの実は、元々は、ニライカナイ(儀来河内、河内は迦那地の事)の植物でした。
ニライカナイは、すでに海の下の裏島(常世の根の国)となっている島なので、これだとお見せする事ができないのですが、トキジクの実に似た植物が、橘という事です。
ところで、ヨーロッパでは、大航海時代、壊血病で200万人もの人命が失われたと言われますが、元々、大海人(おあまびと)でないため、トキジクの実が必要だという事を知らなかったわけです。
ところで、私が生まれ育った河内町は、なぜか、女性だけ寿命日本一だった時があり、その原因の調査が行われ、どうやら、夏期にテッカ(間引き落とされる)青みかんを、酒漬けやジュースで皮ごと絞って飲んでいたためではないかとされます。 河内みかんは、元々、温州みかんと橘との中間ほどのみかんで、皇室にも献上され、ご年配の方はご存じと思いますが、甘酸っぱいみかんが好まれていた時代、日本一の価格だったみかんです。 実家のみかんも、東京や名古屋のデパートで売られていました。 それは、半世紀近く前まで、私たち日本人が、トキジクの実の味の遠い記憶を、忘れていなかったからだと思います。 そのトキジクの実を積んだ船で、大航海をしていた私たちの祖先こそ、生まれる事も死ぬ事もない何か、初めであり終わりである何かを教えていた人たちです。 その初めを葉締めの終わりと観て、裏島(常世の根の国)と見立てた葉締めの正月飾りには、河内みかんを添えます。
Comments