九字を切るにはというご質問に、できる限りお答えいたします。
臨兵闘者皆陣列在前とは、命がけで臨む戦(いくさ)にありましても、不動の心を得るものです。
ところで、映画を鑑賞いたしますと、スクリーンの前にある映像は、消え逝く儚いものです。
ところが、スクリーンは、その映像の初めであり終わりであり、消え逝くものではありません。
そのスクリーン(白神、白骨)を実在と申し、陣を敷くもの、兵として闘うものも皆、私の実在の前にあるものは消え逝く儚いものという認識で臨むという事です。
そこで、九字を切る事により、何かご利益をいただこうという精神でありますと、私は在るという、後ろの正面(在前)の立ち方は、そもそもできない道理です。
yamato-567
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